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タクシーに限らず、車は総じて乗ってしまえば快適に作られている。

運転は運転手に任せて、することといえば道案内くらいのものだ。

タクシーなら降り際に料金を支払う。

これらは原則として前の席に座った人がする。

前に乗る人は、普通、立場の下の人だから、乗るのも後ろの人が乗り終わるタイミングになる。

だからこそ、後席の人が乗る際にも心配りができる。

可能なら、右側のドアを開ける。

雨が降っていたら傘をさしかける。

開いたドアを押さえる、などだ。

また、ホテルのドアボーイが、乗り降りする人の頭が直接車体に当たらないように手を添えているのを見かけるが、これらは気持ちさえあれば、すぐにでも実行可能だ。

前野岳洋（住まいのトータルクリエイター）

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