2016年04月06日

Posted by 前野岳洋
at 13:50

マナー

「別荘地分譲ブーム」

企画立案を、あまり真面目に考えていると、これは、「一番」だ、という着想に至ることは困難であるが、ひらたく考えて、たとえば、何かを並べ直すとか、異種のものを集めるとか、あるいは、同一のものを分離する、といった程度の発想をするだけで、「一番」を標榜する企画をつくることも可能なのである。

なんの変哲もない材料を、単純に集めて並べただけでも、「世界一」はできる。

割に簡単だ。

ちょっと趣向をこらす程度で、誰にも「世界一」の企画ができるものである。

昭和四十年代の、別荘地分譲ブームの頃、全国に雨後のタケノコのように不動産屋が林立し、猫も杓子も土地の取引に血眼となった時代があった。

一億総不動産屋とやゆされるほど、誰もが不動産に手を出した。

観光地近辺の山野は、ズタズタに開発され、五十坪、百坪といった小区画単位で別荘地として売られていった。

たった三十坪前後の小さい土地でさえも、別荘地と銘打って取引されたほどである。

前野岳洋(住まいのトータルクリエイター)

『前野岳洋は、住宅情報誌やメルマガで定期的に最新住宅情報を配信しています。』



同じカテゴリー(マナー)の記事





pagetop▲