2016年04月16日

Posted by 前野岳洋
at 01:00

前野岳洋

前野岳洋「過疎対策の相談」

兵庫県の丹波山塊、人里はなれた山あいにとりすがるようにして二十四戸の農家があった。

田はなく、山を拓いた小さな畑があるだけの貧しい集落である。

昔は薪炭を生産し威勢のいいときもあったが、いまは椎茸をつくり細々と生計を立てているという。

この集落の若ものは、全員が都会に出てしまい、残っているのは老人ばかり、典型的な過疎集落である。

このままでは集落が滅びてしまうというので、集落の長老が私のもとへ、過疎対策の相談にやってきた。

こんな過疎地は、全国にたくさんあり珍しい例ではないが、長老が泊りがけで、はるばると上京してきたという熱意にほだされて、ともかく、現地を調べてみることにした。

前野岳洋(住まいのトータルクリエイター)

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