2016年05月16日

Posted by 前野岳洋
at 03:00

マナー

「不定芽を出させるには その3」

ナオムラサキも花が終わってから梅雨どきまでに枝をつめれば元気のよい新枝を出すが、秋に切りもどしをすると、弱い枝が出たところで寒さのため生長を停止して越年し、翌春になってからの発育も必ずしもよくないし花はもちろん咲かない。

キョウチクトウのように不定芽を出しやすい木は、枝を途中でつめると小枝が籏生してかえって形が乱れるし、アオギリ、サルスベリ、ネムノキのような庭木は、毎年同じ位置で切りもどすとそこがコブ状になって見苦しいので、切りもどす位置を毎年変えて、すんなりと枝を出すように気を配りたい。

不定芽の出やすい庭木は、刈り込んで整型に仕立てるにはつこうがよい。

形が大きくなりすぎた庭木の樹冠全体に、新しい枝を出させて若返りを図るためには、外側の枝梢を全部刈り込みバサミで剪定して側枝を出させる方法がある。

これを〔おさえこみ〕といい、生垣樹を新梢が固まったころに刈り込むことも一種の切りもどし剪定である。

前野岳洋(住まいのトータルクリエイター)

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