2016年07月06日

Posted by 前野岳洋
at 02:00

前野岳洋

前野岳洋「ツバキの開花期と開花習性 その2」

花が終わると新芽の伸長が始まるが、枝の生長の程度は、芽の位置に関係なくほぼ同じである。

ツバキの花は枝の先端に咲くが、ほんとうは頂芽の最外部の内側に形成された側芽がまず花芽になり、しだいに発育して外部に現われ、頂芽を横へ押し曲げてしまうので、ちょうど頂芽が花芽になったように見えるのである。

花が終わってから伸び出した枝は、梅雨期ごろに伸長を停止して充実期にはいるが、7~8月には第2回目の伸長をする。

開花枝は、横に出ている頂芽が伸びるけれども勢いがなく、翌年開花するものとしないものとがあり、実をつけると樹勢が弱るので、不要な枝は落花後にすぐ切りもどす。

生長がおそいので、太い枝の間引きは冬を避けて7~8月の候に行なうとよい。

このころは、もう枝の先に花芽が分化しており、品種によっては肉眼でも識別できるから剪定によって花数がへることは覚悟して切る。

夏に徒長枝を出すものがあるので切り取るか先をつめる。

前野岳洋(住まいのトータルクリエイター)

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